豪富豪パッカー氏、クラウン株保有で上限提案=カジノ免許確保で

 【シドニー時事】オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州当局による同国カジノ最大手クラウン・リゾーツをめぐる調査で、富豪ジェームズ・パッカー氏はクラウン株式の保有比率に上限を設けることを提案した。クラウンがシドニーで運営する予定のカジノの免許を確保する狙いがあり、同氏は保有株の一部を売却せざるを得ない可能性を認めた。9日付の経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューが報じた。

 調査はニューサウスウェールズ州独立酒類・賭博管理局(ILGA)が実施。クラウンがシドニー湾に面したバランガルーで運営するカジノ免許を保有するのが適切か点検している。

 調査委員会のパトリシア・バージン委員長は、パッカー氏に対して調査を通じて浮き彫りとなった問題への対処方法を示すよう要求。これに対して同氏は、取締役の独立性を高めるべきだと答えた上で「株式の保有に上限を設けることを検討するべきだと思う」と述べた。

 パッカー氏は既にクラウンの取締役を辞任。調査に対して「取締役に戻るつもりはない。取締役会は以前よりも独立性が高まるだろう」と答えた。クラウンの業績に関する水面下の情報を同氏に伝える取り決めも終わらせるべきだと語った。

 同氏は中国の「ハイローラー(大金を賭ける客)」を勧誘する強引で危険な営業手法を主導していたことを認めた。こうした戦略によって、中国を拠点とするクラウンの従業員が危険にさらされ、保有するカジノ免許の将来にも暗雲が広がっている。

【了】

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