レーダー選定、検証必要=ミサイル防衛

 配備計画が中止になった陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替案をめぐっては、防衛省は既に契約した米ロッキード・マーティン社のレーダーを転用することを前提に代替策の絞り込みを進めている。

 約2年前のアショアのレーダー選定条件は地上配備型だったが、代替案は洋上型へと運用条件が180度変更された。転用は契約解除による違約金発生を防ぐためだが、選定当時の評価をそのまま踏襲することが果たして適切なのか。防衛省は検証する必要がある。

 アショア用レーダーは2018年に選定が行われ、ロッキード製の「SPY7」と、米レイセオン社製「SPY6」が争い、基本性能や運用・維持コストなどの評価が高かったSPY7の導入が決まった。

 しかし、洋上配備となれば当時の評価がそのまま当てはまるとは限らない。SPY6は米海軍のイージス艦搭載用として開発が進み、4年後の配備に向け最終段階にある。改めて比較すれば、納期やコスト面で優劣が変わる可能性もある。

 アショアでは「配備ありき」で候補地選定と、迎撃ミサイルのブースター落下に関する技術面での米側との協議が同時並行で進められ、計画が頓挫する結果を招いた。政府は代替案の結論を出す期限を年末に区切っている。技術・コスト面での比較・検証が不十分なまま、拙速に進めればアショアと同じ轍(てつ)を踏むことになりかねない。

【了】

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