菅首相「インド太平洋」構想訴え=18日から東南アジア訪問

 菅義偉首相は18~21日の日程でベトナムとインドネシアを訪問する。首相の外国訪問は就任後初めて。首脳会談では東・南シナ海で強硬姿勢を強める中国をにらみ、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向けた連携を確認。北朝鮮情勢などをめぐり意見交換する。

 ベトナムとインドネシアは、第2次安倍政権発足後の2013年1月に安倍晋三前首相が最初の訪問地に選んだ国。菅首相が踏襲したのは安倍政権の継承を国際的にアピールする狙いがある。新型コロナウイルスの感染が比較的落ち着いていることなども考慮した。

 首相は、東南アジア諸国連合(ASEAN)を「自由で開かれたインド太平洋の実現の要」と位置付ける。日本と中東を結ぶシーレーン(海上交通路)を抱えており、エネルギー安全保障上の協力が欠かせないためだ。首相はベトナム滞在中に講演し、この地域の重要性を表明する見通しだ。

 菅首相は、ベトナムでグエン・スアン・フック首相と会談し、日本からの防衛装備品移転を可能とする協定の合意を目指す。ベトナムは南シナ海で中国と領有権を争っており、中国をけん制する上で連携を深めたい考え。政府関係者は「対中国で危機意識を共有できる」と指摘する。

 新型コロナ対応をめぐっては、日本でマスクや防護服などの医療品が滞ったことを踏まえ、サプライチェーン(供給網)としてベトナムとの協力を強化する。

 インドネシアではジョコ大統領と会談。新型コロナ対応などを含め、基本的価値を共有する「戦略的パートナー」として幅広い分野での協力の強化を打ち出す考えだ。北朝鮮の拉致問題でも意見を交わす。

 首相は出発前にPCR検査を受ける予定だ。今回の外遊には首相夫人の真理子さんも同行する。

 ◇首相外遊の主な日程(現地時間)

 18日午後 日本出発、ハノイ入り

 19日午前 日ベトナム首脳会談

       共同記者発表

    午後 日越大学で政策スピーチ

 20日午後 ジャカルタ入り

       日インドネシア首脳会談

       共同記者発表

 21日午前 内外記者会見

       日系企業関係者と懇談

    午後 帰国

【了】

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