ロシア大統領、無条件で1年延長提案=新START

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ロシアのプーチン大統領=8日、モスクワ郊外(AFP時事)

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は16日、来年2月に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約(新START)に関し、無条件で1年延長することを提案した。トランプ米政権が11月3日投票の米大統領選までに核軍縮に関する合意を迫っていることを踏まえ、ロシアの方針を示した。

 米国がプーチン氏の提案に応じるかが今後の焦点になる。米メディアによると、米側は新START延長の条件として「両国の核弾頭の凍結」や、将来の多国間軍縮条約の枠組みを含む合意を求めている。ロシア側は「受け入れられない」(リャプコフ外務次官)と難色を示していた。

 プーチン氏はテレビ会議形式の安全保障会議で「新STARTはうまく機能してきたし、軍拡競争を抑止するという基本的な役割を果たしてきた」と強調。核軍縮問題のあらゆる事項に関し、内容のある交渉ができるように「現行の条約を無条件で少なくとも1年延長すること」を提案した。ラブロフ外相に対し、米側に提案を伝え、なるべく早く回答を得るよう指示した。 

 新STARTは最大で5年間の延長が可能。経済が停滞するロシアは軍拡競争を避けたい考えから現行のままの延長を呼び掛けており、米国が条件を付けてくることに反発してきた。大統領選前にトランプ氏の外交成果にしたいと焦る米政権に対し、ロシアが「1年の冷却期間」を置くようボールを投げ返した格好だ。

【了】

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