米、新START延長提案拒否=「全核弾頭の規制」要求

 【ワシントン時事】オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、米ロの新戦略兵器削減条約(新START)を無条件で1年間延長するよう求めたロシアのプーチン大統領の提案に対し「見込みがない」と述べ、拒否する考えを示した。ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)が明らかにした。

 新STARTは来年2月に期限切れを迎える。残された時間は少なく、米ロ間の駆け引きは緊迫の度合いを強めそうだ。

 オブライエン氏は米側も1年間の延長を提案していると指摘した上で「米ロ双方が、すべての核弾頭を規制することが条件だ」と強調。「金のかかる軍拡競争が起きる前に、ロシアが自らの立場を見直すよう希望する」と語った。 

 米側はすべての射程の核兵器規制に加え、中国を念頭に置いた将来の多国間軍縮条約の枠組み設置を要求。トランプ米大統領は11月3日投票の大統領選をにらみ、新START延長を外交実績としたい考えだ。

 これに対し、ロシアは現状維持を望んでいる。米側提案に難色を示し、協議は難航していた。

 大統領選でトランプ氏と対決する民主党のバイデン前副大統領は、当選すれば「新STARTを延長する」と表明している。オブライエン氏は拒否表明に先立つ講演で「ロシアが米国の選挙結果を待っていることはあり得る」と述べ、大統領選前はロシアの態度が変わらない可能性に言及していた。

【了】

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