豪クラウン、シドニーのカジノ開業延期も

 【シドニー時事】オーストラリアのカジノ大手クラウン・リゾーツは、東部ニューサウスウェールズ州の最大都市シドニーで進めるカジノの開業延期の圧力にさらされている。州当局が開催した公聴会で、同社がカジノ免許を維持するのは「不適切」と宣言すべきだと指摘されていた。5日付のオーストラリアン紙が報じた。

 公聴会は州独立酒類・賭博管理局(ILGA)が開催。クラウン創業者のジェームズ・パッカー氏が企業統治に「悪影響」を与えているとして免許の剥奪を促された。ベレジクリアン州首相は「緊急で即時の助言」を求めると述べた。

 公聴会では、中国当局が2016年にクラウンの従業員を逮捕した件で、同社の対応を通じて企業文化に問題があることも指摘された。調査の補佐役を務めるアダム・ベル氏は「中国での逮捕が文化の失敗を示していることは、あらゆる観点から見て明らかだ」と語った。

 シドニー湾岸地区で建設が進むカジノは12月14日に開業する予定。ベレジクリアン氏は、開業延期を否定できないと説明した。ILGAの調査は報告の期限が2月1日に設定されている。

 暫定報告書が発表されるとの観測も浮上している。この中では、クラウンの免許維持に向けて必要な複数の勧告が含まれる可能性がある。

 クラウンはメルボルンとパースにも資産を保有している。ベル氏の発言を受け、別の州当局に対しても調査の圧力が高まる可能性がある。

 パッカー氏はクラウン株式の37%を所有している。

【了】

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