豪国立オペラ歌劇団、夏場に期待=人員削減でコスト引き下げ―運営会社

 【シドニー時事】オーストラリアの国立オペラ歌劇団の運営会社オペラ・オーストラリア(OA)は、半年間で過去最大の事業収入から厳しい人員削減に転落したが、南半球の夏場に向けて期待が高まっている。6日付の経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューが報じた。

 OAは2019年は好調で66万席のチケットを販売して630万豪ドルの黒字を計上。だが20年にはその数倍に上る赤字に転落したとみられる。5日に発表された21年1~3期の公演予定では、赤字がさらに増える見通しだ。

 OAのローリー・ジェフズ最高経営責任者(CEO)は「保健当局がシドニー・オペラハウスで収容可能な人数を定員の5割にすれば、収支は均衡しない」と指摘。だが「われわれは芸術を演出する会社だ。舞台に戻り、将来に向けてできるだけ多くの芸人と職人に仕事を提供することが、われわれのDNA(遺伝子)に組み込まれている」と語った。

 OAは新型コロナウイルスの感染拡大後に、700人の従業員を自宅待機として、給与を半減した。年初に手元にあった1700万豪ドルの現金を使い果たしたため、政府から雇用維持給付金が支給されたが、人員削減を回避できなかった。フルタイム従業員の4分の1に相当する56人を削減した。この中には、オーケストラの要員16人も含まれる。

 OAの芸術監督を務めるリンドン・テラチーニ氏は、人員削減を通じて固定費を政府支援額(19年は2660万豪ドル)近くの水準まで引き下げることができたと説明した。だが、経費が依然として高水準だとして、倉庫にある古い舞台衣装や道具などの販売を今月実施するほか、倉庫も売却すると述べた。

【了】

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント