3度目も「切り込み隊長」=最年長、船外活動に意欲―野口さん

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発射台に向かう前に、見送りの人たちに応えポーズを取る野口聡一さん=15日、米フロリダ州ケネディ宇宙センター(AFP時事)

 3回目の飛行となる野口聡一さん(55)。過去にはスペースシャトル・コロンビア号事故後の再開飛行(2005年)や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の飛行士として初のロシア・ソユーズ宇宙船搭乗(09年)などを担当した。日本の有人宇宙飛行の節目となる場面で活躍し、「切り込み隊長」役を自認する。

 今回の飛行で、野口さんは「挑戦」をテーマに据えた。新型宇宙船への対応、コロナ禍での制約、55歳という年齢など、さまざまなハードルに立ち向かう気持ちを表したものだ。

 搭乗するのは、民間企業の米スペースX社が開発した新型宇宙船。米航空宇宙局(NASA)とは設計思想も開発プロセスも異なる。試験飛行に成功したとはいえ、半世紀近く死亡事故がないソユーズに比べれば、実績は乏しい。

 石川島播磨重工業(現IHI)のエンジニアだった野口さんは「民間企業も人命を預かることの重さを十分理解した上で開発を行っている」と強調。一方で、「新型宇宙船はまだまだ開発中。試験飛行で出た問題をつぶして、安全性を高めるためにすべきことを一つ一つ探していく」と語る。

 3回目の飛行は、同行する3人の米国人飛行士と比べても最も多い。シャトル搭乗経験があるのも野口さんだけだ。「初飛行の時に、先輩方から受けていたような話をする立場になったのかな」とベテランとしての役割も意識する。

 日本人として史上最年長の飛行となるが、「寄る年波には苦労させられる」と謙遜しつつ、「どの程度の体力が必要か認識していて、まだ十分な能力がある」と断言。「体力的にも精神的にも過酷と言われる船外活動(宇宙遊泳)に参加し、55歳でもやれることを示したい」と意欲を見せた。

【了】

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