本格的な民間宇宙船時代へ

 米宇宙企業スペースX社が開発し、野口聡一さん(55)らを乗せた有人宇宙船「クルードラゴン」運用初号機の打ち上げが成功した。5月の試験機に続く成功で、民間企業が手掛ける宇宙船が、本格的に米国の有人宇宙飛行を支える時代が幕を開けた。

 2011年にスペースシャトルが退役し、宇宙に人を送り込む手段を失った米国。財政難の中、存在感を増す中国やインドなど新興国の追い上げに対抗するためには、ロケットの再利用などコスト削減のノウハウを持つ民間企業の協力は不可欠だった。

 今後、国際宇宙ステーション(ISS)の運用や月・火星探査の場面でも、民間企業の役割が増えると予想される。米国主導の月探査計画「アルテミス計画」への参加を決めた日本にとっても、モデルケースとなる。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長も「JAXAが技術を蓄積する道と、企業の事業化を支援し、そのサービスを使う道筋もあり得る」と指摘。これまで蓄積した知見を土台に、より効率的な開発へとつなげる仕組みづくりが求められる。

【了】

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