対イラン結束が焦点=サウジ、カタールと和解姿勢

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カタールのタミム首長=2019年1月、ベイルート(EPA時事)

 【イスタンブール時事】サウジアラビアは4日、約3年半前に国交を断絶したカタールに対する空域と陸海国境の封鎖を解除し、和解の姿勢を鮮明にした。米国でイランに厳しい姿勢を取ってきたトランプ政権が去るのを念頭に、断交後イランとの関係を深めたカタールとの連帯を示す狙いもあるとみられる。カタールが対イランでの結束に応じるかが焦点だ。

 サウジは5日、北西部ウラーで湾岸協力会議(GCC)の首脳会議を主催。会議には封鎖解除を受けてカタールのタミム首長や、和解の仲介役であるトランプ大統領娘婿のクシュナー大統領上級顧問も出席し、関係修復に関する合意が交わされる見通し。

 サウジは2017年6月、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの3カ国と共に、カタールとの断交を発表した。カタールがサウジと敵対するイランに融和的であることや、テロ組織とみなすイスラム組織「ムスリム同胞団」を支援していることなどが断交の理由とされた。

 ただ、カタールにはイランとの関係維持や中東地域に広く根を張る同胞団関連組織への関与など、「湾岸の盟主」であるサウジと異なる政策を取ることで存在感拡大を図ってきた経緯がある。サウジの思惑通りに外交政策を修正するかは未知数だ。

 一方で、サウジはイラン核合意への復帰を掲げるバイデン次期米政権を警戒。カタールとの断交を主導したとされる最高実力者のムハンマド皇太子は、20日の米政権交代を前に湾岸諸国内の「立場統一」を強く訴える姿勢に転じ、トランプ政権下で形成が進んだ対イラン包囲網の再構築を模索しているもようだ。

【了】

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