三菱ジェット、米社が契約解消=20機分、開発凍結後初
三菱重工業の子会社で、国産初のジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)を開発する三菱航空機は8日、米航空機リース会社エアロリースと結んだ20機分の受注契約を解消することで合意したと発表した。三菱側が開発を事実上凍結したことから、いったんキャンセルすることで一致した。開発凍結後の契約解消は今回が初めて。
三菱航空機は2016年8月、エアロリースに90席タイプを20機販売する契約を締結した。だが、開発が進まず納入が遅れた上、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で航空機需要が激減。昨年10月末には事実上の開発凍結を表明する事態に追い込まれた。今後、開発再開のめどが付いた時点で再び交渉するという。
これにより、スペースジェットの購入に合意している企業は日本航空、ANAホールディングスなど5社(計287機)となる。
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