青柳JR九州社長:鉄道以外の事業強化=物流・IT視野に多角化推進―インタビュー

 JR九州の青柳俊彦社長は13日までに時事通信などのインタビューに応じ、2021年度の事業戦略について、鉄道以外の物流やIT分野に注力していく考えを示した。新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、主力の鉄道事業の収益が激減し、今期は16年の上場後初めての赤字決算となる見込み。第3波の到来でコロナ収束が見通せない中、事業ポートフォリオの多角化による基盤強化を図る。

 青柳社長はコロナ禍による移動自粛で鉄道収益が落ち込んだことについて「(これまでの事業は)『人流』に頼りすぎていた」と指摘。鉄道の回復は「1~2年で元に戻るものではない」と覚悟し、経費削減や構造改革に力を入れる。コロナの影響の長期化も見据え「鉄道を基盤とする事業展開を見直し、持続的に事業継続ができる体質を目指す」と強調した。

 念頭にあるのは物流やITなどの分野。物流は運搬だけでなく、場所の提供、倉庫や仕分け機能の提供を想定。ITは「技術的な分野への展開」を想定しているという。

 収益悪化を受け、赤字路線の行方にも関心が集まる。青柳社長は引き続き地元自治体と協議していくとした上で、「鉄道はネットワークだ。うまく運営し、ノウハウが使えるところでないと、(これまで通り)使ってきたから残すという発想では非効率になる」と指摘、運営状況や需要などを見極め検討していく考えだ。

【了】

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