ANA、純損失3095億円=コロナ禍、赤字最大―20年4~12月期

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年始のUターンラッシュ時にも関わらず、混雑の少ない福岡空港の全日本空輸カウンター=3日、福岡市博多区

 ANAホールディングスが29日発表した2020年4~12月期の連結純損益は3095億円の赤字(前年同期は864億円の黒字)だった。4~12月期としては過去最大の赤字額。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内線、国際線とも旅客需要が大幅に落ち込み、厳しい経営状況が続いている。

 売上高は前年同期比66.7%減の5276億円、本業のもうけを示す営業損益は3624億円の赤字(同1196億円の黒字)。経常損益は3507億円の赤字(同1225億円の黒字)となった。福沢一郎常務は記者会見で「最大限の費用抑制を行ったが、コロナによる減収が極めて大きかった」と振り返った。

 長引くコロナ禍で旅客需要の回復は遅れている。国内線の旅客収入は71.7%減、国際線は93.6%減と苦境から抜け出せずにいる。10月から政府の観光支援策「Go To トラベル」の対象に東京都が追加され、国内線はいったん回復に向かったものの、年末にかけてコロナの感染が再拡大して失速した。国際線貨物は自動車部品や半導体関連の需要拡大で増収となった。

 厳しい業績が続く中、人件費の抑制を含む構造改革を急ぐ。運航効率化のためボーイング777型機など大型機材の削減を進めており、4~12月期に事業構造改革費用として760億円の特別損失を計上した。

 21年3月期の業績予想は据え置いた。緊急事態宣言の再発令で需要は冷え込んでいるが、好調な貨物事業やコスト削減で一段の業績悪化を抑える。連結純損益は5100億円の赤字を予想している。 

 ◇ANAホールディングスの20年4~12月期決算

売上高        5,276(▲66.7)

 国内線旅客収入   1,563(▲71.7)

 国際線旅客収入     323(▲93.6)

営業損益      ▲3,624(1,196)

経常損益      ▲3,507(1,225)

純損益       ▲3,095  (864)

(注)単位億円。▲はマイナスまたは赤字。カッコ内は売り上げ、収入が前年同期比増減率、損益は前年実績

【了】

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