バイデン政権、日本に高い期待=ミャンマー情勢、強い姿勢望む―米知日派

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米戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン上級副所長(CSIS提供)

 【ワシントン時事】米国の知日派、マイケル・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長は、時事通信とのインタビューで「バイデン政権は、日本に高い期待を持って発足した初めての民主党政権だ」と強調した。その上で、ミャンマーのクーデターへの対応が、米側にとって日本と外交面でどれぐらい連携できるかの指標になると指摘した。インタビューは9日に行われた。主なやりとりは次の通り。

 ―バイデン政権の対日観は。

 在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の額ではなく、外交面で期待している。だが、ミャンマーのクーデターに対し、日本政府の立場は非常に慎重だ。民主主義を重視するバイデン政権にとってミャンマーへの対応は非常に大切で、日本に強い姿勢を取ってもらいたいと思っている。

 ―日米豪印の連携枠組み「クアッド」の重要性は。

 バイデン政権は、米国が米中2極体制(構想)にもはや関心がないことを明確にしたい。クアッドはそれを示す最善の方法だ。インド太平洋版の北大西洋条約機構(NATO)ではなく、(クアッドの役割は)60%が象徴的なものだ。だが、もし中国があまりに強硬な姿勢を取るなら、クアッドは中国封じ込めの「アジアのNATO」になり得ると中国に警告を発している。

 ―北朝鮮政策の優先度は。

 バイデン政権は、北朝鮮問題を最重要課題と考えているが、明確なプランはない。政治的な資源を北朝鮮よりもイラン核合意(復帰)に費やすと思う。イランの(核)拡散を抑えるチャンスがまだ残っているとみている。

 ―日米韓の連携について。

 バイデン政権や米議会の大部分は、韓国が1965年の日韓基本条約や2015年の慰安婦合意の約束を破り、(日韓関係悪化の)問題を作り出したと考えていると思う。一方で、バイデン政権は、日本側に大人になって(関係改善の)雰囲気づくりをしてもらいたい。中国が日韓関係を米国のアジアでの地位を弱めるために利用することを懸念しているからだ。日米韓の結束が緩むことで北朝鮮に対する圧力も弱まることになる。

◇マイケル・グリーン氏略歴

 マイケル・グリーン氏 ブッシュ(子)米政権で国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長を務めた。ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院で博士号。岩手日報の記者や国会議員秘書として働いたことがあり、日本語が堪能。1961年生まれ。

【了】

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