日空ビルが公募増資=最大614億円調達、羽田の設備投資に
羽田空港の施設運営などを行う日本空港ビルデングは17日、3月に公募増資や自己株式の処分を実施し、最大614億円を調達すると発表した。新型コロナウイルス流行で足元の旅客需要は低迷しているものの、コロナ後の回復をにらみ、空港の処理能力向上のための設備投資に充てる。
発行済み株式の1割強に当たる876万株の新株を発行するほか、324万株の自己株を売り出す。
同社は「コロナ禍に耐えうる財務体質を維持しつつ投資余力を確保できる財務基盤が肝要だ」と説明している。
また、2021年3月期の連結業績予想の修正を発表。緊急事態宣言の再発令による旅客需要の落ち込みを踏まえ、売上高を555億円(従来610億円)に引き下げた。純損益は350億円の赤字で据え置いた。
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