20年旅行消費、半減の9.8兆円=コロナで過去最低
観光庁は17日、2020年の日本人による国内旅行消費額が前年比54.9%減の9兆8982億円だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で旅行需要が低迷した。延べ旅行者数は50.3%減の2億9177万人にとどまり、消費額、旅行者数とも現行調査が始まった10年以降で最低となった。
旅行消費額は緊急事態宣言が発出された4~6月期に前年同期比83.2%減と大幅に落ち込んだ。7月に政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」が始まったものの、7~9月期は56.6%減、10~12月期は46.5%減と、消費を大きく押し上げるには至らなかった。
20年の1人1回当たりの旅行単価は前年比9.2%減の3万3925円。旅行先を近場にする人が増えたほか、トラベル事業により旅行者が実際に支払った金額が小さくなったことも影響した。
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