米寒波で電力不足=自動車大手が生産停止―メキシコ
【サンパウロ時事】米南部を襲った記録的寒波の影響により、国境をまたいだメキシコで電力不足が深刻化し、自動車大手各社が生産停止を余儀なくされている。米国から発電用などのガス供給が約75%減少したことが背景だ。ロイター通信が18日報じた。
メキシコでは、米国境に近い北部6州を中心に電力不足が続く。発電のほとんどを、主に米国からパイプラインを通じて輸入する天然ガスで行うが、米テキサス州などにおける異例の低温や降雪による暖房需要の増加で、メキシコへのガス供給が急減した。
電力不足を受け、日産自動車はメキシコ・アグアスカリエンテス工場の一部生産を停止。米自動車大手ゼネラル・モーターズも、シラオ工場での生産を16日夜から中止した。米フォードも工場の一時閉鎖を決めた。
独フォルクスワーゲンは18、19の両日、小型セダン「ジェッタ」の生産を停止。小型車「ゴルフ」なども、19日のみ製造を見合わせることを明らかにした。
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