米運輸安全委員長、部品落下は「金属疲労」か=ボーイング機事故

【ワシントン時事】米ユナイテッド航空のボーイング777―200型機のエンジンが炎上し、西部コロラド州デンバー近郊に部品が落下した事故で、運輸安全委員会(NTSB)のサムウォルト委員長は22日、部品が金属疲労を起こしていたという暫定的見解を示した。CNBCテレビなどが伝えた。
落下したのは、米プラット・アンド・ホイットニー製のエンジン「PW4000」の部品。23日に同社の研究施設へ運ばれ、NTSBの監督下で調査が行われる。日本の国土交通省は、同系列のエンジンを使用する全日本空輸と日本航空の計32機について、運航停止を指示している。
同系列のエンジンを使用していた日航機ボーイング777―200は昨年12月、飛行中にエンジンのブレードが破損し、那覇空港に緊急着陸している。サムウォルト氏は「他の事案を比較する前に、今回の出来事にまつわる事実、状況、条件を正確に理解することが大事だ」と述べ、事故原因に関する慎重な調査を踏まえて最終判断を下す考えを示した。
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