米で部品供給網が混乱=寒波や港湾混雑、車生産に打撃

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米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の工場で車体を組み立てる作業員ら=2019年6月、ミシガン州フリント(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】米国のサプライチェーン(部品供給網)に混乱が広がっている。世界的な半導体不足に加え、寒波や港湾の混雑などによって一部の部品供給が遅延。自動車業界を中心に打撃が深刻化しており、日系メーカーも生産休止を余儀なくされている。

 自動車生産の足かせとなっているのが車載用半導体の不足だ。エンジンなどの電子制御に多数の半導体を必要とするが、新型コロナウイルスの流行で在宅勤務が広がり、パソコン用などの需要が急増したことが不足の背景にある。日産自動車は、北米3工場での生産の一時休止を決定。米ゼネラル・モーターズ(GM)も、4~5月まで米州の一部工場で生産を止める見通しだ。

 コロナ禍からの経済活動回復に伴いアジアからの積み荷が増え、米国の港湾が混雑していることも混乱に拍車を掛けている。ホンダは部品調達の一部を空輸に切り替えているものの、影響は避けられず、北米6工場で生産を一時休止する。半導体不足など「複数の供給網の問題」に対処しているという。

 2月には、寒波が原因で南部テキサス州で電気やガスの供給が止まり、半導体工場や化学工場が生産停止を強いられた。半導体不足の影響が比較的小さかったトヨタ自動車も、石油化学部品の調達難で北米4工場での生産休止を決めている。

 一方、米フォード・モーターは一部の車種について、不足している部品を含めずに組み立てる措置を取り始めた。部品が入手できれば生産の遅れを挽回する考えだが、半導体不足が今年前半を通して続いた場合、通年で最大25億ドル(約2700億円)の減益要因になると見込んでいる。

【了】

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