独VWグループのTRATON、EV投資を60億ユーロ増額

 【フランクフルト時事】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの大型商用車メーカー、TRATONは22日、2025年までに予定していた電気自動車(EV)向け研究開発費を60億ユーロ増額し、160億ユーロとする計画を発表した。化石燃料を使用する内燃機関で走る車は開発費全体の2割以下に落とし、EVへの移行を加速させる。

 これに伴い、25年にはスウェーデン・スカニアの欧州新車販売の約10%をEVに、独MANのバスの半分をエコカーとする目標を示した。30年にはさらにスカニア販売の半数をEVとし、MANの配達トラックを最低でも60%、長距離トラックの40%を排ガスや二酸化炭素(CO2)を出さないゼロエミッション車とする。

 同社は商用車市場におけるエコカー技術について、水素自動車よりEVを推進する姿勢を明確にした。グリュンドラー社長は「水素自動車にはEVと比べて重大な欠点がある。(製造段階の)エネルギー源のわずか25%しか最終段階の駆動装置に取り込まれず、75%は道路で走行するまでに失われる」と話した。

 同社は新型コロナウイルスのあおりで20年に急激な減収減益となったが、21年は世界販売と売上高が大きく改善するとの見通しを示した。また、20年は1億0100万ユーロの純損失に転落したものの、1株当たり0.25ユーロ(前年は1.00ユーロ)の配当支払いを維持する方針だ。

【了】

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