米政権の反応試す=さらなる挑発も―北朝鮮

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北朝鮮の金正恩総書記=4日、平壌(朝鮮中央通信が5日配信)(AFP時事)

 【ソウル時事】約1年ぶりに弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対し、韓国では北朝鮮政策の見直しを進めるバイデン米政権の反応を試しているという見方が支配的だ。挑発を徐々に強め、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射に踏み切る懸念も出ている。

 トランプ前大統領は短距離弾道ミサイル発射を問題視しない姿勢を示していた。バイデン大統領も21日の発射が判明した巡航ミサイルを静観。北朝鮮は国連安保理決議に違反しない巡航ミサイルに続き、決議違反ではあるものの短距離の弾道ミサイルを発射し、米側がどこまで強い姿勢を取るか探っているもようだ。

 先週、日韓を歴訪したブリンケン国務長官は人権問題を採り上げるなど、北朝鮮に厳しい発言を繰り返した。韓国の鄭成長・世宗研究所首席研究委員は「北朝鮮は(当面)米国との対話が不可能だと判断し、故金日成主席の生誕日である4月15日まで軍事的示威を続け、その後、対米方針を検討するのではないか」と指摘した。

 韓国国防省出身の金東葉・北韓大学院大教授は、今回の短距離弾道ミサイルが変則的な軌道で飛行するロシアのミサイルと似ている可能性が高いと分析。「2018年に凍結した大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射は時期尚早と考えているだろう」と見つつも、「1月の朝鮮労働党大会で宣言した通り、新兵器開発や装備の現代化を続ける」という見方を示した。

 北朝鮮は最近、駐中国大使を経済通の李竜男氏に交代。金正恩総書記と習近平国家主席との間でメッセージを交換するなど、中国に一層接近する姿勢を強めている。「さらなる支援や協力を得るため、朝鮮半島情勢の安定を望む中国に対し、ミサイル発射で自らの存在感を高めようとしている」という観測も出ている。

【了】

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