スエズ運河、再開めど立たず=正常化まで数週間の見方浮上

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大型コンテナ船の座礁事故の影響を受け、スエズ運河の手前で待機する貨物船=25日、エジプト・イスマイリヤ(EPA時事)

 【カイロ時事】世界の海上交通の要衝であるエジプト・スエズ運河で起きた大型コンテナ船の座礁事故で、航路がふさがれている運河の再開のめどは依然として立っていない。当局は運河の通航を一時中断して正常化を急いでいるが、関係者からは「数週間」を要するとの悲観的な見方も出ている。

 一部の船舶は事態の長期化を見越し、スエズ通航を断念してアフリカ南端の喜望峰を経由する迂回(うかい)ルートを取り始めたもようだ。輸送網の混乱が広がっている。

 愛媛県今治市の正栄汽船が所有するコンテナ船「エバーギブン」(全長400メートル、幅59メートル)は23日に座礁し、既に丸3日以上が経過。船首部分が岸に接触して土砂にめり込み、動けなくなっている。

 スエズ運河庁によると、25日は1万5000立方メートルを超える大量の砂を除去するなど、船を戻す作業が断続的に進められたが、気象条件などに恵まれず不調に終わった。26日もオランダや日本の海難救助チームが復旧作業を続けた。

 当局はタグボートを使ってえい航しようとしているが、総トン数約22万トンを誇る巨大船の重量が阻害要因となっている。コンテナ船に積載している燃料や水、一部の積み荷を降ろして軽くしてから、船の向きを変える方策も検討しているもようだ。

 ただ、複雑な作業が重なれば復旧までの時間が一層長引くのは必至だ。通航できずに運河やその周囲で待機を強いられている船舶は、26日までに200隻近くに膨らんでいる。

【了】

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