座礁船の荷降ろし準備指示=作業長期化の恐れ―エジプト大統領

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28日、エジプトのスエズ運河で、離礁作業が行われている大型コンテナ船=スエズ運河庁提供(EPA時事)

 【カイロ時事】エジプトのスエズ運河で世界最大級の大型コンテナ船が座礁した事故で、スエズ運河庁のラビア長官は28日、船を動かす上で障害となっている大量の搭載コンテナの一部を降ろすための準備をシシ・エジプト大統領から指示されたと語った。地元テレビのインタビューで述べた。

 当局やサルベージ会社は、満潮時の船のけん引や、岸に突っ込んだ船首付近で土砂の除去を進めている。コンテナ船を運航する台湾の長栄海運は28日までの進捗(しんちょく)状況について、「船首が動けない状況は変化しつつある」と説明。しかし、新たな作業として荷降ろしに着手すれば長時間を要するのは確実で、離礁完了や通航再開時期がさらに遠のく懸念が強まっている。 

 船を所有する正栄汽船(愛媛県今治市)は26日の記者会見で、「コンテナを降ろすのは手間がかかり、掘削した方が早い」との考えを示し、ラビア長官も27日に「荷降ろしはできれば避けたい」と話していた。ただ、同長官はシシ大統領が「船のけん引や土砂除去が終わるまで待てない」との意向で、荷降ろしに必要な機材を急いで準備するよう伝えてきたと明らかにした。

 離礁作業は28日も、タグボート14隻やしゅんせつ船を投入して続けられ、同日には巨大船舶をえい航できる大型タグ船が2隻到着の予定。これまでに数メートル動くなどわずかに進展も見られるが、離礁の見通しは立っていない。

【了】

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