豪クラウン買収、当局の承認には数カ月か=米ブラックストーンが提案

 【シドニー時事】オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州でカジノ規制を担当するドミネロ顧客サービス相は、カジノ大手クラウン・リゾーツに対する買収提案に関して、必要な当局の承認を得るまでに数カ月間かかる公算が大きいとの見方を示した。クラウン買収を提案した米投資ファンド大手ブラックストーンが買収額を大幅に引き上げるとの期待が高まっているが、専門家らは否定的な見解だ。24日付の経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューが報じた。

 州の独立調査は、クラウンがシドニーでカジノ免許を保有するのは不適切と結論づけた。ドミネロ氏は、州政府として調査報告書が示した勧告内容を検討していると語った。

 ブラックストーンがクラウンを買収するには、ビクトリア、西オーストラリア両州が実施する同社に対する独立調査の終了を待つ必要がありそうだ。ビクトリア州の調査は24日に始まった。ドミネロ氏は同紙に対して「ニューサウスウェールズ州が買収を承認しても、他の2州の政府が認めるまでは何かを得たことにはならない」と強調した。

 ブラックストーンはクラウンに対して1株当たり11.85豪ドルでの買収を提案。取締役会が22日に承認したが、クラウン株は23日に1%下落した。マッコーリー・リサーチは、クラウンに関して「上質なカジノ資産や魅力的な財務体質があり、人目を引くような企業だ」と説明。だが、規制上の不透明感があるため、いかなる買収提案にとっても重しとなると分析している。

 ニューサウスウェールズ州の調査では、クラウンがマネーロンダリング(資金洗浄)に便宜を図り、組織犯罪に関連した団体とも協力関係にあったことが判明した。ドミネロ氏は、ビクトリア州の調査ではさらに深く追及するよう求めた。

【了】

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