豪航空会社、新型コロナに対応=新規路線参入の動きも

 【シドニー時事】オーストラリアの航空各社は新型コロナウイルス禍で打撃を受けた後、大幅にコストを削減したほか、即時の州境閉鎖にも対応している。3日付のオーストラリアン紙が報じた。

 新型コロナを受けた制限措置や国境閉鎖が1年にわたり続き、人員削減が相次いだ世界の航空業界が危機に陥ったとの見方がある。しかし、地方路線運航の豪航空会社リージョナル・エクスプレス・ホールディングス(レックス)は、他の航空会社が路線を縮小する中、シドニー―メルボルン間など主要都市間の運航に乗り出した。

 レックスのジョン・シャープ副会長は「国内(主要都市)航空市場に参入する上でまたとない機会となった」と指摘。経験豊富なパイロットや客室乗務員が他社で解雇となったため、十分に利用できたと語った。

 また、航空機も良好な条件でリース契約を結べたほか、特にシドニー空港では運航に必要な発着枠が運航便の削減を受けて利用できるようになったとも説明。「通常であれば存在していなかった環境が存在している」と述べた。

 豪州では1月までの1年間で国内旅行が75%減少した。ヴァージン・オーストラリア航空は経営破綻した後に再建された。同社傘下の格安航空会社(LCC)タイガーエアーは撤退した。

 だが業界は業績の底を脱して、緩やかに回復しつつある。最大手カンタス航空は傘下主要のジェットスターやカンタス・リンクも使って、国内航空市場で地場を固めた。ヴァージンは民間投資ファンドの支援を受けて、長期的な資金繰りにめどが立った。

 航空アナリストのピーター・ハービソン氏は、新型コロナへのカンタスの対応力が目立ったとし、昨年実施した20億豪ドルの増資などが寄与したと分析した。再建後のヴァージンは「異なる航空会社」になったと指摘。レックスの路線拡張計画については、カンタスよりもヴァージンにとって「大きな脅威だ」と分析した。

【了】

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