イラン、未申告施設説明せず=濃縮ウラン量上限の16倍―IAEA

Large 20210601at29s p
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=5月24日、ウィーン(AFP時事)

 【ベルリン時事】AFP通信などによると、国際原子力機関(IAEA)は5月31日にまとめたイラン核開発に関する加盟国向け報告書で、同国が未申告の施設で核活動を行っていた疑惑について、必要な説明をしていないと指摘した。

 グロッシ事務局長は報告書で、「イランとの協議で期待された結果が出ておらず、懸念している」と表明。未申告の施設は2000年代初めごろに核開発に利用された疑いが持たれており、IAEAは以前から説明を求めていた。

 イランの核活動をめぐっては、同国が核開発を制限する見返りに、米国主導の経済制裁を解除する2015年のイラン核合意の再建を目指し、欧州や中ロ、米国がウィーンで交渉を継続している。イランは交渉進展を評価しているものの、IAEAに対し全面的に協力する段階には至っていないもようだ。

 また、別の報告書では、イランの濃縮ウラン貯蔵量は現時点で推定3241キロとなり、イラン核合意で定められた上限である202.8キロの約16倍に達したことを明らかにした。ただ、2月の前回報告書からの貯蔵量増加分は約273キロと、その前の3カ月で増えた525キロからペースが減速した。 

 一方、濃縮率60%の高濃縮ウランを2.4キロ製造したことも確認した。濃縮率が60%に達すると、核兵器に利用される水準の90%以上まで高めるのは容易とされる。

【了】

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント