トヨタ、パワハラ自殺で和解=豊田社長が遺族に謝罪

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トヨタ自動車の豊田章男社長

 トヨタ自動車の男性社員=当時(28)=が2017年に自殺し、上司のパワーハラスメントが原因だとして労災認定されたことをめぐり、トヨタと遺族が和解したことが7日、分かった。

 トヨタによると、同社が安全配慮義務違反を認め、損害賠償として解決金を支払い、訴訟外の和解が4月7日付で成立した。金額は公表していない。豊田章男社長も19年11月と今年4月、遺族を訪問して謝罪したという。

 男性は東京大大学院を修了し、15年4月に入社。配属された車両設計の部署で、直属の上司から「バカ」「死んだ方がいい」などの暴言や叱責を日常的に受けた。休職を経て同10月に復職したが、席が元の上司と同じフロアだった。

 男性は「席を替わりたい」「死んで楽になりたい」などと周囲に漏らし、17年10月末、寮の自室で自殺。豊田労働基準監督署は19年9月、パワハラと自殺の因果関係を認め、労災認定していた。

 トヨタは再発防止策として、社員が匿名で相談できる窓口を設けたほか、入社3年目までの若手社員には、毎月アンケート調査を実施することにした。いずれも遺族との協議を踏まえ導入した。

 トヨタ幹部は7日、「私どもの仲間が自ら命を絶つことはあってはならない。心からお悔やみ申し上げる」とコメント。上司に対しては処分をしたが、内容は非公表としている。

 遺族は代理人弁護士を通じ、「本当にトヨタが生まれ変わったと言えるのかは、今後の取り組みや労災事案への対応にかかっている」とコメントした。 

【了】

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