北朝鮮、またミサイル発射=「融和」談話直後、韓国揺さぶり

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北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長=2019年3月、ハノイ(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は28日朝、内陸部の慈江道・舞坪里から東方向に短距離ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体1発を発射した。日本の防衛省は弾道ミサイルの可能性があると指摘。北朝鮮は金与正朝鮮労働党副部長が南北首脳会談に言及するなど韓国に「融和メッセージ」を発したばかりだが、その直後の軍事挑発には硬軟両様で韓国を揺さぶる意図がうかがえる。

 ミサイルの種類や落下地点については、米韓情報当局が分析に当たっている。日本政府関係者は飛翔体が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した可能性は低いと明らかにした。

 北朝鮮は9月に入り、ミサイル活動を活発化させ、11、12の両日には新型の長距離巡航ミサイルを、15日には鉄道を利用した発射台から短距離弾道ミサイル2発を発射した。8月の米韓合同軍事演習などに対抗し、軍事圧力で米韓を揺さぶった形。28日には国会に相当する最高人民会議を開催し、法改正や人事を行ったもようだ。

 これに先立つ24、25の両日、与正氏は南北関係改善に前向きな談話を発表しており、ミサイル発射にはさまざまな臆測も出ている。与正氏は米韓が北朝鮮の最近のミサイル発射を「挑発」と非難したことを「二重基準」と強く批判しており、今回の発射で韓国側の出方や反応を見極める狙いもありそうだ。

 韓国政府は、発射を受けて国家安全保障会議(NSC)常任委員会を緊急招集し「朝鮮半島の情勢安定が極めて重要な時期の発射に遺憾を表明する」と発表。韓国も北朝鮮の真意を測りかねているとみられ、報告を受けた文在寅大統領は「(北朝鮮の)最近の談話とミサイル発射状況を総合的かつ綿密に分析し、対応方策を準備せよ」と指示した。

【了】

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