フィンランド、プーチン氏にNATO加盟通告=ロシアは送電停止

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フィンランドのニーニスト大統領=2月24日、ヘルシンキ(AFP時事)

 AFP通信などによると、フィンランドのニーニスト大統領は14日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、北大西洋条約機構(NATO)への加盟方針を通告した。理由について、ロシアによるウクライナ侵攻などが「フィンランドの安全保障をめぐる状況を根本的に変えた」と訴えた。プーチン氏は「フィンランドにとって安全保障上の脅威はなく、伝統的な中立政策の放棄は誤りだ」と主張した。

 一方、ロシアからフィンランドに行われていた電力供給が14日に停止した。NATO加盟の動きに対する報復措置の可能性もある。ロシア政府系電力大手インテルRAOの子会社は13日、電力料金が6日以降支払われていないため、14日未明(日本時間朝)に送電が止まると発表していた。

 ウクライナ侵攻でロシアの脅威が高まったことを受け、フィンランドとスウェーデンは近くNATOに加盟申請する見通しだ。ニーニスト氏は「遅滞なく申請すべきだ」との立場。14日のプーチン氏との電話会談で電力供給の問題も話し合ったとみられる。 

 フィンランドは4月下旬、電力系統を狙ったサイバー攻撃や妨害行為を警戒し、ロシアからの電力の受け入れを事前に抑制していた。フィンランドの送電会社は、ロシアからの電力供給は消費量全体の約10%と指摘。不足分はスウェーデンからの輸入などで賄えるため影響はないとしている。

 ロシアはこれまで、欧米に傾斜するウクライナに対しても、天然ガス供給を制限・停止するなどして圧力を加えてきた経緯がある。ウクライナ侵攻後は、ロシア通貨ルーブル建ての代金決済に応じなかったとして、4月下旬にポーランドとブルガリアへのガス供給を止めた。

 ロシアは12日、フィンランドがNATOに加盟すれば「安全保障に対する脅威を排除するため、軍事技術やその他の手段で対抗措置を取らざるを得なくなる」(外務省声明)と警告。プーチン氏は13日の安全保障会議で、フィンランドとスウェーデンの加盟に向けた動きについて協議した。グルシコ外務次官も14日、記者団に対し「感情論ではなく、入念な分析に基づいて対抗措置を取る」と述べた。(時事)

【了】

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