glafitの電動バイク”ガツンと値上げ” ベンチャーを襲う資材不足と物価高の波

逆に言うと今がセール。

自転車型は価格1.4倍、スクーター型は「未定」

 電動モビリティベンチャーのglafit(和歌山市)は2022年9月30日(金)、同社製品の価格改定を行うと発表しました。

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GFR-02。およそ1.4倍の値上げとなる(画像:glafit)。

 主力の自転車にもなる電動バイク「GFR-02」は、現在の販売価格19万8000円(税込み、以下同)から、一気に27万5000円に。11月1日から改定されます。10月31日23時59分までの購入決済分は、現在の販売価格にて購入できるものの、納車(スタートアップキット発送)までに3~4か月を要するそうです。

 スクーター型のX-SCOOTER LOM(クロススクーターロム)は、2022年度中の販売を目指し予定販売価格24万2000円と公表していたものの、発売時期と価格は未定に。生産リソースをGFR-02へ集中するといいます。

 2021年にGFR-02の付属品として発表され、「原付」と「自転車」の車両区分を変化させることができると警察庁に認可された日本初の商品「モビリティカテゴリーチェンジャー」(モビチェン)は、予定販売価格1万9800円で11月販売予定と公表していたものの、2万7500円に改定、12月から予約販売に向け準備しているということです。

 glafitは値上げの背景を次のように説明します。

「昨今の世界情勢により、半導体、電子部品を含む原材料費の価格上昇が著しく、加えて急激な円安の影響により、足元では製造原価が販売価格を上回る状態となっており、当社単独の企業努力で吸収できる範囲を大きく超えた状況になっている事にあります。兼ねてより調達、生産、流通など、様々な経営効率化を進めることで、製品価格の維持に最大限努めてまいりましたが、今回の決定となりました」

 これまで同社製品は、普及戦略として、製造原価が販売原価を上回る状況だったといいます。しかし世界が脱炭素、電動化へシフトするなか、リチウムイオン電池、半導体、電子部品などの部材調達が困難になり、そこへ急激な円安が遅い、経営環境が大きく変化しているということです。

【了】

【値上げ】「原付/自転車」車両区分を法的に切り替える“装置”

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1件のコメント

  1. >そこへ急激な円安が遅い、

    「円安が襲い」な。相変わらず構成もなしで出しっぱなしですね。