物流の日本通運、福山通運…「通運」って一体何だ? かつて絶大な力をもった“お墨付き”
物流大手の日本通運など、社名に「通運」が含まれる運送会社は複数あります。見慣れない単語である「通運」ですが、実は物流の歴史と深い関係があったのです。
そういえば「通運」とは何なのか
「侍ジャパン」が見事優勝を飾った、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。中継番組では、黄緑色の「NX」のロゴをあしらったテレビCMが頻繁に放映されていたことを覚えている方も多いはずです。これは大会期間中のダイヤモンドパートナーとなっている「Nippon Express」つまり「日本通運」で、国内の物流最大手の企業です。
ここで素朴な疑問ですが、会社名にある「通運」とは一体何でしょうか。「運送」「輸送」「運輸」と違いはあるのでしょうか。
同じように「通運」を冠した会社としては「福山通運」も著名で、首都圏では「札幌通運」「新潟通運」のトラックもよく見かけます。これらの企業は、日通の子会社でもグループ企業でもありません。
実はこの2文字、簡単に言えば「貨物駅に出入りしていいですよ」と国からの“お墨付き”をもらった物流企業だけが名乗ることを許された特権、いわば「プラチナ・チケット」の名残なのです。
エアアジアのCA制服の画像等は、この記事と何の関係があるのでしょう…?