豊島園駅は豊島区ではない!? 東京の「地名と合わない駅名」5選 どうしてその駅名に?

鉄道駅の駅名は、たいていの場合その駅がある地名や周囲の施設名などを冠しています。しかし中には、そのパターンと思いきや異なっているケースも少なくありません。実は都内にも複数個所あります。

区名と矛盾する駅名も!?

 鉄道駅の駅名は、たいていの場合その駅がある地名や周囲の施設名などを冠しています。しかし中には、そのパターンと思いきや異なっているケースも少なくありません。実は都内にも複数個所あります。

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JR山手線の鶯谷駅(乗りものニュース編集部撮影)。

【豊島園駅】
 西武豊島線、都営大江戸線の2路線が通るこの駅、名前から豊島区にあると思われがちですが、実は練馬区にあります。地名をひも解くと、かつてここは北豊島郡に含まれていました。しかし、由来は別のところにあります。

 室町時代の15世紀末後半に関東近傍で内乱が起きましたが、その時に砦のひとつとして築かれたのが練馬城です。江戸城の築城にも携わった太田道灌が鎮圧に出向き、この城を落としたそうです。当時の城主は豊島氏で、これが公園名の由来となりました。

 東京都はこの地を防災拠点として「練馬城址公園」に指定し整備。一部がハリー・ポッターのテーマパーク「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」になっています。

【目黒駅】
 JRだけでなく東急方面への玄関口へのひとつであるこの駅、実は目黒区ではなく品川区に存在します。

 目黒駅は丘陵上に位置し、そこから西側は行人坂や権之助坂で一気に標高を下げていきます。その低地が目黒区であり、目黒を冠するエリアが広がっています。

 ここには護国院瀧泉寺、またの名を「目黒不動」があり、古くから参詣の対象として賑わいました。駅名が本来の地名である「上大崎」ではなく目黒が選ばれたのも、この参拝先最寄り駅としての知名度が優先されたのかもしれません。

【画像】えっ…!これが「日本一長い駅名」です

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