イスラエル軍 ガザ地区の本格攻撃を開始後「約23%の車両が損傷!?」被害が大きい理由とは

ハマスの頑強な抵抗が続く。

衛星写真での分析だが被害があるのは確か

 ガザ地区での本格的な地上戦を始めた2023年10月27日以降、イスラエル軍の戦車、装甲兵員輸送車など軍用車両の損害が、投入兵力の約23%に達してる可能性があると一部海外メディアで報じられています。

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ガザ地区で戦闘中の主力戦車「メルカバMk.4」、ドローンなどのトップアタック対策に屋根がついている(画像:イスラエル国防省)。

 カタールの「アルジャジーラ・ネットワーク」が衛星画像を分析して調査した結果によると、地上戦開始時にガザ地区方面へ投入されたイスラエル陸軍の軍用車両は計383台だったそうですが、11月8日時点の車両総数は295台となっており、約88台が何らかの理由で減少したとしています。

 あくまでも衛生画像を元に判断した結果であり、全てが撃破された訳ではありませんが、ガザ地区を実効支配する「ハマス」の頑強な抵抗により損害が出ていることは確かなようです。

 ハマスは、対戦車ミサイルやロケット弾から車両を守るアクティブ保護システム「トロフィー」を搭載した、主力戦車の「メルカバMk.4」や「ナメル」装甲兵員輸送車の弱点を徹底的に研究しており、広大な地下道に潜みつつ、奇襲による複数方向からのロケット弾攻撃や、肉薄攻撃で車両に爆発物を仕掛けるなどし損傷を与えています。

 11月10日には、イスラエル軍戦車旅団の指揮官であるシェルダグ・ジオール大佐の戦死も報じられています。シェルダグ大佐は現時点でガザ地区への攻撃を始めて以降、最高位の戦死者となります。

【了】

【殆どが屋根付き戦車!】ガザ地区で戦闘を行う「メルカバMk.4」や装甲車(写真)

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