力士たちはどう座った? 「相撲列車」、名古屋へ走る

実はNGだったあの行為!?

 結論から言うとご想像通り、1人で2人分の座席を使うことも多いようです。乗車人数を200人として、13号車半分&14~16号車の合計3両半を貸し切ったとします。この場合の座席数は300です。1人で2席使うのであれば400席必要では、と思うかもしれませんが、この200人全員が力士ではありません。行司や床山といった一般的な体格の人間も含まれた数字ですので、3~4両程度の貸切で充分なのでしょう。親方や関取は「相撲列車」に乗らず、各自で移動することも多いそうです。

 ただここでひとつ、注意が必要です。「相撲列車」は団体客の車両貸切のため問題ありませんが、一般客の場合、JRの規則では1人が同時に使用できるのは1人分の設備のみと決まっています。以下にJRの「旅客営業規則」を引用します。

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第147条第5項
同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。同一旅客が、同一区間に対し有効な2枚以上の指定券を所持する場合についてまた同じ。
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 隣の席に誰かが来るのは嫌だからと、自分の座席のほか隣席の指定席券も購入して同時使用するのはルール違反です。お気をつけください。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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3件のコメント

  1. >隣の席に誰かが来るのは嫌だからと、自分の座席のほか隣席の指定席券も購入

    『デッドマンズQ』の吉良吉影がやってましたな。

  2. 1人で2席の指定席利用が違反なのは判ったが、力士のように座席に収まらない体型の人の扱いこそ記事にして欲しかった

  3. で結局、どう座ったのですか?