「超快速」が同じ車両、同じ最高速度で時間短縮できる理由 新たな日本一の可能性も

最優先されている「はくたか」

 現在、北越急行線は越後湯沢駅と富山・金沢方面を結ぶ特急「はくたか」の経路になっており、その「はくたか」を最優先にしたダイヤ構成になっています。つまり「はくたか」と快速・普通列車がすれ違う場合は、「はくたか」の所要時間を極力増やさないようにするため、快速・普通列車が駅に停車して「はくたか」の通過を待つのが基本になっています。

 また「はくたか」の最高速度は在来線で日本最速タイの160km/h。最高速度110km/hの快速・普通列車は後ろから迫り来る「はくたか」に道を譲るため、駅でしばらく停車することがあります。

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北越急行線のダイヤグラム。青線が直江津行き快速3832M列車で、赤線は特急「はくたか」、黒線は普通列車。

 たとえば越後湯沢10時39分発の直江津行き快速3832M列車の場合、六日町駅で9分停車し、後ろ側(越後湯沢側)から迫る「はくたか」6号を待避。そして反対側(直江津側)からやってくる普通833M列車とのすれ違いは、赤倉信号場で相手を待たせるため時間をロスしませんが、反対側から続いてくる「はくたか」7号とのすれ違いでは、こちらが薬師峠信号場に4分ほど停車し、待避することになります。「信号場」とは、列車行き違いのためなどに設けられている施設です。

 こうした「はくたか」を優先した列車の行き違い、追い越しにより、北越急行線の快速・普通列車は所要時間が長くなっている場合がよく見られます。

 ダイヤ制作には、Windows用フリーソフトウェアの「OuDia」を使用しました。

「OuDia」
http://homepage2.nifty.com/take-okm/oudia/

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コメント

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1件のコメント

  1. では、表定速度が日本一遅い優等列車(運賃以外の速達料金が必要なし)って何だろ……?