N700系などの技術を活用 台湾で経済効果を生む日本製在来線特急車両

台湾では日本製の新幹線車両が運転されていますが、在来線でも最新型の日本製車両が活躍中。N700系新幹線などのDNAを受け継いだその車両は現地で好評をもって迎えられ、さらに追加で台湾へ輸出されることになりました。また台湾には、JR九州の車両の「兄弟」も走っています。

車体を傾ける装置などが高い評価

 台湾には日本製の新幹線車両をつかった高速鉄道が存在しているほか、在来線にも最新技術が導入された日本製車両が走っています。

 2014年12月、そうした日本の最新技術を用いた在来線用車両が台湾へ輸出されることになりました。日本車輌製造というJR東海グループの車両メーカーと住友商事が台湾鉄路管理局、つまり台湾の国鉄から車両を受注したのです。

日本車両と住友商事が台湾へ輸出するTEMU2000型(画像:日本車両)。

 受注した車両はTEMU2000型と呼ばれる特急形の電車。乗り心地を落とさずカーブを高速で通過できる「空気バネ式車体傾斜装置」を備えているため、カーブの多い路線に強いのが大きな特徴です。カーブでは高速で通過するほど遠心力が大きくなり乗り心地が悪化するため、一定の速度以上で走ることができません。しかしカーブで車体を内側に傾ける「車体傾斜装置」を搭載しているとその遠心力を相殺できるため、乗り心地を保ちながらカーブをより高い速度で通過できるようになる、すなわち所要時間短縮が実現する、という仕組みです。

 このTEMU2000型が使用される台湾東部は、山岳地帯でカーブが多く存在。日本車両によると、そうしたカーブを車体傾斜装置を使い高速で走り抜けられる日本の最新技術が台湾国鉄から「高い評価」(日本車両)を得ているとのことです。

 また今回受注されたTEMU2000型は、2012年からすでに日本車両が台湾国鉄へ輸出しているもので、今回は追加の受注です(16両)。日本車両は「非常に高い人気と乗車率を維持していることから、今回の追加受注に繋がった」としています。

 2014年12月23日にフォーカス台湾が伝えたところによると、現地ではこのTEMU2000型と、同じく日本の日立製作所が製造したTEMU1000型(後述)を使った列車へ乗客が集中しており、これら車両を使う列車については値上げ、古い車両を使う列車については値下げが検討されているそうです。

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