銀座駅のデザインを一般公募 「東京」を象徴する街で求められるデザインとは

「銀座」という駅のデザインに求められるもの

 この銀座駅は東京メトロ銀座線の中核駅であり、「東京」という街においても歴史ある高級商店街として、ひとつのシンボルになっている場所。その駅のデザインコンペで「提案課題」とされているのは次の6点です。

・銀座駅における望ましい経験・駅のあり方
・駅の個性とともに、機能性を備えたプラットホームのデザイン提案
・駅の顔である改札口周りのデザイン提案
・待ち合わせなどの場所となるコンコースのデザイン提案
・地上と地下をつなぐ上屋のデザイン提案
・駅機能(人・空間・情報(広告含む))のアイデアの提案

 また「重視すべき視点」とされているのは次の9点です。

・銀座らしいユーザー像の具体化と望ましい経験の提案
・望ましい経験を実現する駅デザインの提案
・銀座駅のゾーニングの考え方を考慮した提案
・銀座線に関するコンセプトのデザインへの反映
・周辺地域の歴史、地域性との調和を考慮したデザイン
・銀座線ラインカラ-(参考:DIC カラーガイド163番)のデザインへの反映
・効果的な照明デザイン
・デザイン提案(意匠、材料等)の具体性
・銀座の街との相乗効果や連携

 東京メトロによると、銀座線の銀座駅は1934(昭和9)年3月に開業。その当時より、地下鉄から直接デパートへ出入りできるよう連絡口が設置されるなど、地下鉄銀座駅には「銀座のまちの地下1階」という機能があったそうです。

 今回の銀座駅コンペについても、東京メトロは「地域との連携を重視し地下にいながら地上を感じることができる『銀座のまちの地下1階』としての空間のあり方を問うコンペ」と位置づけ、地上・地下が一体となった新しい銀座駅について多様なアイディアを募集したいとしています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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