車内販売で温かい味噌汁、クラムチャウダーなどを提供 山陽新幹線

どうやって車内販売でお味噌汁を提供する?

 車内販売でどのように汁物を提供するのでしょうか。ジェイアール西日本フードサービスネットによると、フリーズドライのものにポットからお湯をかけ用意するとのこと。また容器については、コーヒーに使うものとは別のものが使用されるそうです。

 なぜ新幹線の車内販売でお味噌汁などの汁物が扱われることになったのか、そこにはふたつの理由があるといいます。

 ひとつは寒い時期に温かいものを提供し、喜んでもらうこと。飲料であれば乗客が温かいものを車内へ持ち込むのは容易ですが、汁物は簡単ではありません。

 そして車内販売の落ち込みも関係しているといいます。エキナカやコンビニの充実により車内販売は大きな影響を受けており、JR東海では2013年3月15日をもって在来線での車内販売が終了しているほか、2015年3月13日にはJR九州でも観光列車を除く在来線特急から車内販売が姿を消します。

 こうした状況のなか「車内販売の強み」は商品をその場で提供できることと考え、温かい汁物を温かいままその場で用意、提供することにしたそうです。

 駅弁は基本的に冷たい状態で販売されています。その状態でも美味しく食べられるよう工夫されていますが、温かい汁物があると特にこの季節は、より美味しくなるかもしれません。ジェイアール西日本フードサービスネットは、引き続き様々な商品を検討中とのこと。「既成概念にとらわれないもの提供し、お客様に喜んでいただきたい」としています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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