全駅での導入目指し新ホームドア実証試験 東京メトロ

東西線の駅が試験場所に選ばれた意味

 この実証試験が行われるのは、乗降人員が1日平均46793人(2013年度)の東西線妙典駅(千葉県市川市)1番線で、この大開口ホームドアが1開口分設置される予定です。

 東西線には一般的なドア幅の車両と合わせ、通常より500mm拡大された「ワイドドア車」も走行しているほか、快速列車も運転されています。また妙典駅1番線は快速が通過し、停車列車もあるホームです。

 東京メトロはこの妙典駅1番線に機器を設置することでその運用、また通過列車による風圧の影響を検証。車両ドアの問題から導入が難しかった路線でもホームドアを早期に設置し、全駅への導入に向けて実証試験を進めていくとしています。

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八高線拝島駅に設置予定のものと同型の「昇降式ホーム柵」(画像:JR東日本)。

 また同様に車両によってドアの位置や幅が異なっても対応できるホームドアとして、左右に張ったワイヤーやバーを上下に昇降させる方式も存在し、東急つきみ野駅(神奈川県大和市)などで試験が行われたほか、2015年3月からはJR東日本が八高線拝島駅(東京都昭島市)で「昇降式ホーム柵」の試行導入を行う予定です。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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