右側通行にする意味とは 日本最長、首都高山手トンネルの安全対策

急な車線変更を見逃さない検知システム

 仮に事故や火災が発生した場合、トンネル内に設置されている押ボタン式の通報装置や非常電話を使い、ドライバー自身が管制室へ通報できます。

 しかし怪我をして動けないなど、自身で通報できない場合はどうするのでしょうか。そんなときも25m間隔の火災検知器や、100m間隔のテレビカメラで常時監視されているので安心です。異常は即座に検知され、瞬時に施設管制システムに通知されます。

 また例えば故障などでスローダウンした場合、後続車はそれを避けるため急に車線を変えることもありえます。カメラはそんな車両の挙動変化も見過ごしません。異常として通報し、管制室で状況を即座に判断、対応するシステムが構築されています。

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管制室は12時間交代制で、常時4人のスタッフにより監視・制御するという(2015年2月、杉山雄二撮影)。

 施設管制システムの液晶モニターも、3×6面の55型にリニューアル。カメラの映像は鮮明で、通報時は該当箇所だけでなく、その前後もマルチに映し出されます。同時に、エリアごとに細かくセクション分けされた路線図の該当箇所が点滅し、異常を報告。管制スタッフが瞬時に状況を確認できるようになっています。

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コメント

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2件のコメント

  1. 右から合流をしないのは素晴らしいと思います。「首都高には追い越し車線は有りません、故に右から合流も問題有りません」みたいなのを読んだことがあるけど、走ってる人は右側は飛ばしていいと思ってるようだし、右ハンドルなんだから、合流は左からが理にかなっていると思う。

  2. 上下線とか内回り外回りって書かれると意味がわからんよ。用語はどちらかに統一してくれないかな?