青函トンネルトラブル推定原因発表 高温排気が異臭・発煙助長

4月3日に青函トンネル内で発生した特急「スーパー白鳥」のトラブルについて、JR北海道が現時点で判明している調査結果と推定原因を明らかにしました。モーターを冷却した排気によって、異臭や発煙が助長されたと考えられています。

苗穂工場で継続検査へ

 2015年4月3日(金)夕方、青函トンネル内を走行中の特急「スーパー白鳥」34号から火花が出ているのを車掌が確認し、乗客が旧竜飛海底へ避難するというトラブルがありました。

 それから5日が経過した8日(水)、この時点で判明している内容をJR北海道が明らかにしました。

トラブルが起きた「モハ788-202」の写真(画像:JR北海道)。

 JR北海道によると、トラブルについて4日(土)から函館運輸所で調査を続けており、その結果、モーターに電気を送る太さ約18mmの電線が焦損していたことが判明。またモーターも熱で変色していたほか、モーターを冷やした排気が通るゴム製の風道、排気口付近のゴムホースや配線被覆についても、焦損があったそうです。モーターは熱を発生させるため、空気を当てて冷却する構造になっています。

 今回トラブルがあったのは、789系特急形電車の「モハ788-202」という車両。「モハ788形200番台」という車両の製造番号2番、という意味です。「モ」はモーター搭載車、「ハ」は普通車を表します。

 この車両には4台のモーターが搭載されており、そこへ電気を送る電線(各3本)に過電流が流れたため、電線の被覆が焦げて発煙。また、過電流によってモーターが異常に発熱したことでモーターを冷やしている空気が高温で排気され、それがゴム製の排気風道やゴムホースを溶かしたことにより異臭と発煙を助長させたと、JR北海道はトラブルの原因を推定しています。

 今後、JR北海道は当該車両を設備が充実している札幌市の苗穂工場へ回送し、各部品の調査を継続。またその際、第三者機関に協力を依頼する予定としています。

【了】

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