ホンダジェットは“美肌” 藤野社長が語るその魅力とは?

美肌の「ホンダジェット」

 藤野社長がまず口にしたのは、「エンジンの取り付け方」です。

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複雑な形をしたパイロンで主翼上に設置されたエンジン(画像提供:本田技研工業)。

「エンジンの支持構造(パイロン)が非常に複雑な形状をしており、『いかに空力設計で効率を上げようとしているのか』というところが見ていただけるのではと思います」(藤野社長)

「ホンダジェット」はそうした様々な工夫によって、同級他機と比べて燃費は17%も向上。また420ノット(778km/h)の最大巡航速度についても、同級他機より優れているといいます。

 また主翼の上に取り付けられたエンジンは、「ホンダジェット」の大きな特徴です。こうしたビジネスジェットでは胴体後部にエンジンを取り付けるのが一般的ですが、その場合、胴体にエンジンを支持するための構造が必要で、その分、機内が狭くなってしまいます。しかし「ホンダジェット」は主翼にエンジンを取り付けることによって、その問題を回避。広い機内を実現したそうです。

 続けて藤野社長が語ったのは「滑らかさ」です。まず主翼について「同級ビジネスジェットに比べて非常に表面が綺麗」といい、まるで「クルマのボンネットのよう」と表現。その高い製造技術によって、計算された主翼の性能を最大限に発揮することができているそうです。

 また一般的にはアルミニウム合金を使うことが多い胴体について、「ホンダジェット」はカーボン複合材を使用。それによって高い強度と軽量化が追求されていますが、そのカーボン複合材を使用した胴体についても、藤野社長は「一体成形しているので表面の滑らかさがすごく良い」とコメント。そして実機を近くで見ることによって主翼、胴体表面の「綺麗さ」「滑らかさ」から「ホンダジェット」の性能、技術を分かってもらえるのではないか、と話しています。

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