カメによる列車遅延 防止技術を開発 JR西日本・須磨海浜水族園

JR西日本と須磨海浜水族園は、カメによる列車遅延を防ぐ技術を開発したと発表しました。そもそもなぜ、カメによって列車が遅れるのでしょうか。その原因も判明したといいます。

踏切を渡るカメが問題

 JR西日本と須磨海浜水族園(神戸市須磨区)は2015年11月24日(火)、「カメによる列車輸送障害を防ぐ技術」を協力して開発したと発表しました。

 毎年夏になるとJR西日本では、列車の進路を切り替えるポイント(分岐器)にカメが挟まり、その切り替えができなくなって、列車に遅れが生じることが問題になっていたとのこと。

 そこで須磨海浜水族園へ相談し、様々な実験と思考をくり返した結果、カメがポイントへ挟まらないようにする技術を確立。これまで事象が最も多発していた和歌山線のJR五位堂(奈良県香芝市)付近では今年、まったくそれが発生しなくなったそうです。

左がポイントに挟まったカメ、右がU字溝へ落ちたカメ(写真提供:JR西日本)。

 そもそも、なぜカメがポイントに挟まるのでしょうか。調査の結果、カメが踏切を渡るとき、それが起きることが分かりました。

 カメが踏切部分から線路を横断しようとした際、途中で2本のレールのあいだへ落ちると、カメはレールを乗り越えられず、それに沿って歩くしかなくなります。そしてやがてポイントへたどり着き、その隙間へ進入。挟まってしまうためポイントが切り替わらなくなり、列車が止まってしまうのです。

 そこで須磨海浜水族園は、線路の下にU字溝を埋めることでカメがポイントへ到達する前に落下させ、安全を確保する方法を提案。実際に今年4月、それを設置したところ、8月までに10匹のカメが助けられました。

「おそらく10回の事象が避けられたと考えられます」(JR西日本)

 カメは5月から9月が活動期。カメがポイントに挟まる事象は、この期間に起こっているそうです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

3件のコメント

  1. とても良い記事なのですが、なぜ亀がそこを通るのか?
    という点が欠落しているので消化不良な読後感です。
    ぜひ訂正加筆されますよう。

  2. > 様々な実験と思考をくり返した結果
    実験と試行 じゃなくて?

  3. 亀が一方通行じゃないと詰まる幅だけど大丈夫なのかな?