北の鉄路に厳しい冬 安全確保に向けた取り組みを発表 JR北海道

「ポイント不転換」対策の融雪装置を活用

 線路の分岐部分で、列車の進行方向を切り替える「ポイント(分岐器)」。その可動部分に雪や氷が詰まるとポイントが正常に動作せず、列車の進行方向を切り替えられなくなる「ポイント不転換」が発生します。

 この「ポイント不転換」を防ぐため、JR北海道は2014年度までに「ポイント融雪ピット式」を、岩見沢・旭川・手稲・札幌運転所など8つの駅と2つの運転所の合計63か所に設置。また「ポイントマットヒーター」を、札幌・岩見沢・苗穂など33の駅と2つの信号場(列車の行き違いなどを目的に設置される施設)に合計234か所設置しています。

 なお「ポイント融雪ピット式」は、ポイント下部にコンクリートで箱型のピット(空間)を設け、そこに雪を落とし込み、ピットの底に敷いたマットヒーターで融かす設備のこと。「ポイントマットヒーター」は、ポイントの可動部付近にある枕木のあいだに詰まった雪を融かす装置のことです。

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「ポイント」に設置される融雪装置(画像出典:JR北海道)。

 圧縮空気をポイント転換時に吹き付け、雪や氷を吹き飛ばす「圧縮空気式ポイント除雪装置」については2014年度までに、札幌・手稲・南千歳など16駅に合計101か所設置されています。

 JR北海道はこれらの「ポイント不転換」対策の設備について、今冬も有効活用するとしています。

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