電車通学の思い出を写真で残す「卒アル列車」運行 北越急行

通学の思い出がつまった電車や駅。それを形に残すイベントを、北越急行が実施します。

新幹線開業で目指す「地域の公共交通機関」という道

 北越急行(新潟県南魚沼市)は2016年2月8日(月)、「卒業アルバム列車(卒アル列車)」を運行すると発表しました。

 まもなく卒業を迎える高校3年生。そこで、思い出のつまった電車や駅でプロカメラマンに記念写真を撮ってもらおう、というものです。参加費は、集合駅までの運賃を除いて無料。「3月に卒業する通学生の皆さんに、お祝いの気持ちと、3年間のご利用に対する感謝の意」(北越急行)を込めて実施するといいます。

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「卒アル列車」の参加者は各駅10人程度が募集される(画像出典:北越急行)。

 この「卒アル列車」は3月8日(火)、六日町~虫川大杉間で運行。撮影は六日町駅と十日町駅、まつだい駅、虫川大杉駅のホームと停車中の電車内で行われます。

 参加できるのは、北越急行線の通学定期を購入している高校3年生。事前に予約が必要で、2月8日(月)からすでに電話とメールで受付が始まっています(先着順)。撮影した写真は、microSDカードなどを使いデータで本人へ渡したのち、本人確認のうえで消去するとのこと。

 北越急行は、新潟県内に59.5kmの路線を持つ第三セクター鉄道。かつては上越新幹線と連携して運行される特急「はくたか」が走り、東京と北陸を結ぶ役目を持っていましたが、2015年3月、北陸新幹線が金沢駅まで延伸開業したことに伴いその役割を喪失。運賃収入が従来の1割程度に減少するなか、「地域の公共交通機関」として存続する道を模索しています。

【了】

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