改良進む首都高C2、でも渋滞は終わらない? その先にある新たな懸念

C2の渋滞は無くならない? 新たな懸念、必要なその対策

 2015年3月の品川線開通により、C2の交通量は大幅に増えています。開通3カ月後の調査では、熊野町JCT~西新宿JCT間の交通量は16%増。それによって、山手トンネル内の小さなサグを先頭にした渋滞がすでに恒常化し、ひどいときは中野長者橋付近の上り坂を先頭にした渋滞が、板橋JCT先頭の渋滞と一体化して延々とつながるようになりました。

「トンネルなら、もっとまっすぐ造ればよかったのに」という一般利用者の声も聞きますが、山手通り地下には地下鉄や共同溝など様々な構造物があり、首都高だけ水平に造るのは不可能でした。

 2年後、板橋JCT~熊野町JCT間の拡幅が完成すれば、板橋JCTを先頭にした渋滞はほぼ解消されるはずです。しかし、代わって中野長者橋付近を先頭にした渋滞が、5号線上りやC2内回りへ延びる形になるのではないかと懸念されます。

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新たなボトルネックになるかもしれないC2山手トンネルの中野長者橋付近(2016年2月、清水草一撮影)。

 トンネルだけに拡幅は不可能。考えられる対策は、光の流れで速度の向上を促す「エスコートライト」ぐらいしか考えられません。山手トンネル内回りの中野長者橋付近には、なるべく早急に「エスコートライト」を設置すべきです。

「それについては以前から検討しており、トンネルだけに壁面が迫っており幅員に余裕がなく、幅を取るLEDランプは設置できないことから、薄型タイプを開発中でした」(首都高速道路株式会社)

 首都高で第1号の「エスコートライト」である3号渋谷線下り池尻付近のものは、幅がおよそ15センチ。このままでは山手トンネル内には設置できないので今回、幅5センチの薄型タイプを開発し、まずはC2外回りの千住新橋付近に設置。その効果を見て、山手トンネル内にも導入を検討するとのことでした。

「エスコートライト」に過度の期待を持つべきではありませんが、トンネル内では光が目立つだけに、地上部より高い効果が期待できるでしょう。費用も数千万円レベルで、拡幅工事などに比べれば数100分の1以下。極めて安上がりです。

【了】

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Writer: 清水草一(首都高研究家)

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で、首都高研究家/交通ジャーナリストとして活動中。

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コメント

5件のコメント

  1. 第一に東中野駅下のLHシステムが速度抑制の元凶。これにザグというより勾配が加わり速度が落ちる。
    「イタクマ」間の改良工事と言っても板橋JCT~熊野町JCTの間は高島平よりの2車線と扇大橋よりの2車線が3車線に集約されるわけで渋滞は避けられない。
    ちなみに毎日朝の渋滞は戸田から中野長者橋まで最大で2時間かかる。
    さいたま市方面から来た車が戸田で降り、新大宮バイパスや外環道、更に大泉出口に小規模ながら新しい渋滞が起きている。
    根本的な解決は東埼玉道路の上とか埼玉から都心にもう1~2本高速道路を新規に作るしかない。

    • 都心と言っても東埼玉道路なら首都高上野線入谷まで伸ばすくらいでなければという話。千住新橋で止められたら何の意味もなくなってしまう。

    • 東中野駅下のLHシステムが速度抑制の元凶
      そのとおりです。しかし、筆者は過去に中央環状線のコラムを書いていますがこのことを絶対触れません。

    • "LHシステムが速度抑制の元凶"、
      まさにそのとおり!
      清水さんもこれには触れにくいかな。
      上り坂のサグとLHシステムの相乗効果ですね。

      LHシステムはこの場所から変更して、
      渋滞最後尾になりがちな場所に移すべきです。
      追突事故の抑止になるのも期待できます。

  2. 渋滞は新規路線建設の理由に使えるので実は歓迎したいところ。マッチポンプがバレなければいいだけの話。