52席のレストラン列車、西武が公開 秩父の自然を取り入れた外観と車内

和紙が使われている2号車の天井

 車両は4両編成の4000系電車をリメーク。デザインは新国立競技場の設計にも携わる、東京大学教授で建築家の隈研吾さんが担当しました。

 外装は西武線を代表する観光地という秩父の四季と、そこから武蔵野にかけて流れる荒川の水が表現されています。1号車は春をテーマに「芝桜と長瀞の桜」、2号車は夏で「秩父の山の緑」、3号車は秋で「秩父連山の紅葉」、4号車は冬で「あしがくぼの氷柱」をイメージしたといいます。

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「あしがくぼの氷柱」をイメージした4号車の外観(2016年4月14日、太田幸宏撮影)。

 内装も自然をモチーフにデザイン。一部には沿線の伝統工芸品や地産木材が使用されました。2号車は鍾乳洞や洞窟をモチーフにした天井を持つ客席車両(26席)。天井仕上げには柿渋で着色し、不燃処理が施された和紙が使用されています。

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天井に柿渋和紙が使われている2号車のオープンダイニング(写真出典:西武鉄道)。

 4号車も客室車両(26席)。天井は渓流の激しい流れを表したという木格子です。埼玉県の飯能市・日高市・毛呂山町・越生町にまたがる地域で産出される西川材が、不燃処理をされた上で使われています。

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天井に西川材を使用した4号車のオープンダイニング(2016年4月14日、太田幸宏撮影)。

 2号車と4号車の客室はオープンダイニングとなっており、デッキとは秩父の伝統的な織物とされる「秩父銘仙」ののれんで仕切られています。

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