航空のタブーに触れるうな丼風ナマズ、その狙いは? LCCで変わる機内食

マンガにもなった「新幹線車内のシューマイ」 においに苦情は?

 ただ、公共の閉鎖的な空間で「においの強いもの」は、「マナー」として敬遠されることがあります。電車内でのマクドナルド商品や、東海道新幹線車内における551蓬莱(大阪市)の「豚まん」などは「鉄道利用のマナー」でしばしば話題になりますし、マンガ『孤独のグルメ』(扶桑社)では、新幹線車内における加温式シューマイの発するにおいが“ネタ”になりました。

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Peachが機内で販売している「『たこ昌』のたこ焼き」750円(写真出典:Peach)。

 Peachによると従来、機内食で「においの強いもの」はタブー視されていたといいます。しかし、同社が機内で「たこ焼き」や「お好み焼き」を販売したところ、意外と苦情はなかったのこと。また、2015年夏に機内へ登場した「たこ焼きとあわせて飲んで欲しい」というスパークリングワイン「カタシモワイナリー たこシャンピーチロゼ」(1000円)は完売したそうです。

「LCC」といえば「安さ」が注目されますが、その「カジュアルさ」を生かし、LCCの拡大によって「飛行機の旅」も変わっていくのかもしれません。

「近大発うなぎ味のなまずごはん」が用意されるPeach便は、飛行時間が90分以上の国内線と、沖縄〜ソウル両発着路線、東京発台北行き路線を除く国際線。6月1日(水)に提供が開始され、価格は1350円、約700食の数量限定です。また「たこ焼き」と「お好み焼き」は現在、Peach機内食の定番メニューになっているほか、完売した「たこシャンピーチロゼ」も6月1日(水)に再登場します。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 国内線で飲食物の機内販売を一切行っていないJAL。
    フルサービス航空会社なのに、一番遅れている。