千葉のお座敷電車「ニューなのはな」運転終了へ 元は国鉄の代表的特急電車

国鉄の特急形電車を改造して誕生したJR東日本・千葉支社のお座敷電車が、2016年8月で運転を終了する見込みです。

元は国鉄を代表する特急形電車

 JR東日本・千葉支社のお座敷電車485系「ニューなのはな」が、2016年8月で運転を終了することが明らかになりました。

 これに伴い、旅行商品「ありがとう『ニューなのはな』房総鉄道三昧の旅」がJR東日本グループのびゅうトラベルサービスより発売されています。コースは銚子電鉄に乗るもの、いすみ鉄道に乗るものなど大きく3種類で、7月中に各1回実施。基本代金は新宿駅発着で大人1人1万3900円からです。

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2016年8月に運転を終了する485系お座敷電車「ニューなのはな」。名前は千葉県の「県の花」である菜の花にちなむ(2011年12月、恵 知仁撮影)。

 運転を終了する485系「ニューなのはな」は、国鉄の急行形電車165系を改造し、1986(昭和61)年に登場したお座敷電車「なのはな」の後継車両として、1998(平成10)年にデビュー。赤と肌色のデザインで日本各地を走った国鉄を代表する特急形電車485系を改造したものです。

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国鉄を代表する特急形電車485系。写真は「ニューなのはな」に改造された車両そのものではない(1993年10月、恵 知仁撮影)。

 485系「ニューなのはな」は、座席を「お座敷」と4人向かい合わせの「クロスシート」の両方で使えるのが大きな特徴。また、JR在来線で使われている複数の電気に対応していることから多くの路線が走行可能で、団体列車や臨時列車として、首都圏のみならず東北や上越、中央、東海道方面など、さまざまなエリアで使用されてきました。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 千葉県の総武線特急が廃止が相次ぐのはやはり千葉南部~横浜・川崎の高速バスに負けたことが要因だと思います。
    アクアラインで行けば、総武線特急より早く行ける利点が存在し、同時に千葉南部は北西部と違って神奈川志向が強いのでどうしても川崎や横浜に出ちゃう人が多いように感じます。

    逆に同じ千葉でも常磐線あたりだと完全に東京志向ですが。