首都圏高速新料金、早くも出た効果 しかし夏に待つ大きな「懸念」

一般道にも効果 しかし懸念は圏央道?

●効果その2
首都高速の短距離利用増加で、一般道が円滑化
短距離利用が約1~4%増
→港区青山付近で首都高速の交通量は約2%増、並行一般道で約7%減

 首都高の料金は、長距離は値上げされましたが、短距離は値下げされたため、早くも短距離利用が増え、一般道の渋滞緩和に効果が現れると同時に、長距離利用が減りました。首都高の交通量(走行台数×走行距離)減少には、この利用距離の短縮も貢献したはずで、この流れも徐々に拡大していくでしょう。実際のところ300円から400円台の短距離利用は、以前に比べてぐっとお得感があります。

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首都高の料金は、長距離は値上げ、短距離は値下げになった(画像出典:首都高速道路)。

●効果その3
ネットワーク整備進展と料金水準引下げで、圏央道利用が促進
圏央道の交通量が約3割増(東北道と連絡後でも約5~8%増)
→圏央道沿線の物流施設の新規立地が約4.6倍に増加

 首都高の交通量が減った分は、値下げされた圏央道が担ったため、交通量が増えました。5~8%というのは具体的には2700台/日前後で、首都高C2中央環状線の板橋~熊野町間における減少分とほぼ同数です。

 圏央道の交通量は、今後も少しずつ増加するでしょう。となると懸念されるのは、圏央道の渋滞です。

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コメント

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4件のコメント

  1. どう見てもランプウェイ狭いじゃんよ。大型トレーラー並走むりだろ。静荷重増えるし橋の寿命縮める原因だわな。

  2. 首都高の交通量って数値では分かるけど体感的に減った気がしないなぁ。
    特に5号池袋線。

  3. その政策で京葉道も値上げされ物流は花輪ICから一般道へ。もともと道路事情が最悪のR357とR14がさらに渋滞している。通りたくなくても他にちゃんとした道路がなくそこしか使えない船橋、市川の住民は大変だ。古くは成田空港建設であるが国の政策でいつも損をするのは千葉県だ。

  4. たしかに圏央道は混むようになった。自分が使う区間では外回り、鶴ヶ島JCTから関越道に移るクルマで本線も渋滞。幸い自分は逆方向に走るからスイスイだけど。